駅前を楽しく 人と人をつなぎたい

新得は鉄道と共に発展してきた『鉄道の町』です。
道東の玄関口である新得駅は、つまりは観光の玄関口。しかしその玄関口にあるのは窓口だけの観光案内所です。そしてそこには商工会の事務所があります。

どうして観光協会ではないのでしょうか。
難しい事はわかりません。わかりませんが理解しがたい光景です。

観光等で町を訪れる町外の方々のお問い合わせに対して電話がいくのは役場産業課観光係です。午後5時過ぎればその電話は守衛室に取り次がれます。観光の事など理解していないところに電話がいくのです。つまりは観光を目玉に挙げている新得町では午後5時に終了なのです。

観光協会は迅速に対応できる最高の場所新得駅に置くべきです。
そして申し訳ありませんが、商工会の事務局は1階ではなく2階に移って頂きたいと思うのです。

「商工会の会議は2階でするのに、2階に事務所が移れば、会議の場所がなくなるではないか?」

新得町役場隣には公民館があってそこには会議室がありますので、会議はそちらを利用していただけないでしょうか。
1階には物産品を置いても販売しても、あるいは小さな喫茶コーナーがあっても良いでしょう。お迎えする側は観光客を良い印象でお迎え、そしておかえり頂けるように対応すべきです。

かつて夏になると駅前には小さなログハウスが建ちました。その中では新得の土産物や小物等を売っていました。そこには駅を降立った観光客の姿がありました。
しかし、ある時期からその建物が、夏になっても建たなくなりました。

新得は自然豊かな町です。北海道を訪れる観光客は広大な自然や新鮮な食べ物を求めてやって来ます。しかし大自然も、おいしい食べ物も、一週間もすれば慣れてしまって自分の身体に解けてしまいます。その観光客は、次回は別の違うものを求めて違う観光地に行く事でしょう。

何度も同じ場所に訪れるリピータと呼ばれる観光客がいます。リピータはどうしてその同じ場所にリピートするのか。それはたいてい人が影響しています。そこで出会った方々とのコミュニケーションが忘れられず戻ってくるのです。

「あのお店のおばあちゃん、元気で笑っているかなぁ。」

「あの宿のおじさん、また釣りのうんちく話してくれるかなぁ。」

2009年夏 『いらっしゃいしんとく発見隊』の仲間を中心に『新得駅前まるしぇ』をはじめました。夏の間のたった数回、そして粗末なテントの開催です。しかしそこには観光客と地元民とのふれあいが多々ありました。
残念ながら2014年の夏は開催できませんでしたが、そんな何気ないコミュニケーションが、この『まるしぇ』の中だけでなく新得のどこかの小売店や宿でも発生する事を願っています。

新得駅前まるしぇ2013

新得駅前まるしぇ2013年

「わたしら観光の事なんかわかりませんわ。」

住民にはあまりにも当たり前すぎて、つまらない話も観光客には新鮮です。

そしてそんな観光の核となるのが新得駅です。
お分かり頂けるとは思いますが、たとえば立派なビルを建てようなどと考えてはいけません。ビルは都会に行けば嫌ほどあります。そんなビルに対抗できるビルを新得町の財政なら建てる事ができるかも知れませんが、あまりに無意味です。なぜなら都会のコピーような風景を観光客は求めていないからです。私たちが普通に生きてきたそのままの姿を求めてやって来るからです。そしてそこに少しのエッセンスを加えればいいだけの話です。

どこの駅だったでしょうか。
以前あった木造の駅舎を壊し立派なビルを建てた駅。その後、壊した駅舎をその横に再築していましたね。たとえそっくりに再築した駅舎といえども、いわば剥製です。もう生きていないのです。

以前、東北のある地を訪れた際、その地でしていたボランティアの方が、

「うちとお隣とは、以前そこの山で争いがあって、云々・・・」
「へー、いつ頃のことなんですか?」
「大体千二百年頃かなぁ。鎌倉時代の・・・」

新得町はたった一世紀ほどの歴史ですので、そんな地域に存在する歴史建造物に太刀打ちできませんが、そこですら観光客をお迎えするボランティアの方々がいて、町のことを含め何気ないコミュニケーションがあるのです。

『観光の町』新得町が、今一番必要なのは、観光客などの町に訪れた方々とのコミュニケーションです。面白いおじさん・おばさん、物知りのおじいさん・おばあさん、元気で素朴な若者、そして素朴で可愛い子どもたち。何だか町が楽しそうで、面白そうなことしているならば、きっとそこには人が集まります。そして帰りたくなくなって住みたくなるかもしれません。

お願いしたい事があります。
移住希望者が最終的判断に訪れるのは新得町役場です。
つまり彼らが、この地に移住するか否かは役場の対応にかかっています。よろしくお願いいたします。

分かってもらえるかなぁ。