Yokoが新得に帰ってきた時、狩勝高原にはサイクルモノレールがありました。足漕ぎのモノレールで、高さは数メートルぐらいあったように思います。1982年に建設されて一周300メートルあったそうですが、高所恐怖症なので敬遠していたら、老朽化でしょうか、ある日撤去されてしまいました。今思うと一度くらいは挑戦しておくべきだったと後悔しています。そういえばゴーカードも走っていましたね。横にはパークゴルフ場があったはずなのに旗は立っていません。奥にはテニスコートがありますが、現在は「使いたいなぁ」と思える状態ではありません。
新得町では狩勝高原を梅の里にしようと、植樹祭を行なって、1984年から5年間で2500本の梅を植えました。育った梅の木をオーナー制度にして、できた梅を配布していました。でも、それもなくなりました。
狩勝高原は過去、それ以外にも色々な事をし、計算した事はありませんが、トータルすると多額の税金が投入されてきました。そして現在、聞こえてくるのは、
『狩勝高原をガーデン街道のひとつに載せよう』
3年の予算、たしか5千万円を使って狩勝高原プロジェクトが進んでいます。予算の無くなった狩勝高原がどうなるのか知る由もありませんが、健全財政の新得町においては、ガーデンの一つや二つ大したことではないかもしれません。
ゴールデンウィークに入り、狩勝高原は盛況です。
『NPO法人旧狩勝線を楽しむ会』から独立した『狩勝高原エコトロッコ鉄道』にトロッコ乗車で親子連れなど、沢山の方々がトロッコ乗車に来ているのです。
このエコトロッコも最初から順風満帆ではありません。色々な方々の寄付から始まり、現 新内駅長の奥田さんの英断によって現在の姿の原型をつくりました。エコトロッコに関わる方々は、俗にいう鉄ちゃん(鉄道ファン)でしょう。彼らは鉄道が大好きで、日本3大車窓である旧狩勝線を愛し楽しんでいる方々です。
その奥では、エコトロッコが走る以前から営業されている乗馬屋さんがあります。『ウェスタンビレッジサホロ』は、別の土地で乗馬に取りつかれて、
「もっと乗馬で自然を堪能したい」
と、ここの地にやってこられた乗馬大好きが楽しんでいるのです。
狩勝高原のガーデンは、行政主導のプロジェクトです。
というのも、
「園芸大好き人間で園芸の楽しさを広めたいから、この敷地が必要なんです。」
という方の声が聞こえてこないからです。たとえば、選挙公報で狩勝高原ガーデンの提言され、又ガーデニングが趣味と書かれてる菊地議員さんのような方が責任をもって進めたいというならば、まだ救われるかもしれません。
Yokoも自宅の花壇の手入れに大変な時期に入りますが、花は大好きです。でも、狩勝高原で上野ファームや紫竹ガーデンに匹敵するようなガーデンを作りたいとは思いません。先ほどのトロッコや乗馬の方々のように、彼女たちのファームは、継続的で地道な努力の結晶として現在の姿があります。多分、大好きだから続けられてきたのでしょう。今からこの地において、それを構築し5年10年という地道な道のりに耐えるリーダーが居るのでしょうか。もしかすると、流行で始めたガーデンも、それなりのかたちになった時、流行は去り、そこにはもう人は来ない可能性も考えられます。
その時、そのガーデンはサイクルモノレールと同じ運命をたどるのでしょうか。
ゴーカート場やパークゴルフ場、さらにはテニス場と同じ運命をたどるのでしょうか。
もしかすると、老朽化したサイクルモノレールも、整備手直しされバージョンアップし続けていたなら、今の昭和ブームに乗っかって、あのレトロさが、現在結構楽しまれていたかもしれません。
旧国道の桜並木を見て下さい。
現在満開のその老木はどんどん朽ちています。朽ちていく桜の木は、ほとんど回復能力が無いそうです。次世代に引き継ぐ作業を急ピッチで進めないと、旧国道は桜の名所で無くなるかもしれません。
新得町は、もう流行を追いかけるのは辞めませんか。
新得町は、流行を追いかけるのではなく、自ら作り出す人間を、育てるための投資をしませんか。
