観光を目指す町がすべきこと

佐幌川を愛する釣り人が言う。
「佐幌川の魚がめっきり減った。」
「釣れる魚が小振りになった。」

そういえば、下流では、毎年のように稚魚放流しているはずなのに、
秋シャケの漁獲量も減少傾向らしい。
数量が増えても、1匹あたりが小振りになれば
そうなっても仕方がないだろう。

雪解けの佐幌川にはお腹に卵を持った大振りの
ニジマスがいるそうで、
それを狙う釣り人がいるらしく、
その影響もあるのかもしれない。
本当は、その時期は禁漁にしてもらいたいところが、
悲しいかな、アイヌの方々に漁業権を与えない北海道。
この地域の川に漁業権を持つ方は、まずいない。
つまり、釣り人に自粛をお願いするしかないのだ。

但し、ニジマスは佐幌川の在来種ではない。
半世紀前までは、
秋には鮭が、ここまで産卵の為に遡上していた。
それを狙うヒグマがそこにいた。
そのヒグマの食べ残しを狙うキタキツネがそこにいた。
シマフクロウも浅瀬の鮭を狙っていた。
今、畑を荒らす彼らは、収穫の秋、上流のその川にいたのだ。

そして産卵を終えた鮭は
山の肥となり、木を大きく育てた。
大雨で里を襲った氾濫した川は、
山の肥沃な土を田畑に与えてくれた。

今、辛うじて都会のドブ川にならずにいる佐幌川は、
魚の住まない、唯の水路になろうとしている。
半世紀前までは、あんなに豊かな川だったのに。

理由ははっきりしている。
壊せとは言わない。
しかし、せめて堰堤のバイパス(魚道)を開けてくれさえすれば、
幾匹かの魚は、きっとこの佐幌川の上流までやって来る。

ここまでたどり着いた魚は、
ここまで生き延びた魚は、
きっと強い。
その強い魚から生まれる稚魚が、
温室育ちではない稚魚が、
大海に帰っていく。

そして数年後
さらに強い魚が、
ここ佐幌川上流に戻ってくるのだ。

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